同志。 2013年12月19日22時17分14秒
ｱｰｷﾃｸﾄ安東、遂に一級建築士試験に合格しました。
あと一歩のとこで何度か涙を呑んだ安東も
さすがに今日ばかりは泣き崩れてしまいました。
「嬉しい。」
そんな単純な言葉では表せません。
気を抜く事も許されず只管ペンを握った日々。
辛さに耐え凌ぐ日々。他人の自由気ままさを羨む日々。
目の前にいつも靄が掛ったような日々。不安に苛まれる日々。
そんなたくさんの圧力からの解放。
設計者とは、一級建築士でないというだけで
低い評価の目を下されることもあります。
二級でもニ階建て木造住宅を建てるのに
何一つ法的な弊害はありません。
反対に二階建て木造住宅を建てるのに
一級の資格など不要です。
その証拠に二級建築士事務所登録の住宅会社など
山ほど存在しますし、あろうことか
資格すら持たない設計担当もごまんと存在します。
必ずしも一級建築士だからといって
二級建築士や無資格者よりお客様に
満足していただける技量があるとも限りません。
ですが社会がそれを専門職と分類し
資格所有者にしか業としての行為を
認めない以上、そこに司る者たちは
その最上位や地位に対して
正面から向き合わなければなりません。
そこに求められているのはその職業に対する
心構えだったり、意志だったり、プライドだったり、
努力する姿勢だったり、社会に対する責任感、
そして使命感だったりするのではないでしょうか。
それ故にそこまで辿り着こうと尽力する人間には
何かを全うするための気概、底力、運、
道を切り開く度胸と覚悟があります。
資格を取らない言い訳はいくらでも作れます。
ですが、言い訳せずに立ち向かう心が
責任ある専門職には必要なのです。
建築士に限らず、
それが社会に地位を確立された専門職種の像。
言い換えれば逃げ場所もないのです。
企業や集団に属しながらもそれを飛び越え
責任は個人に平然と返ってきます。
それが資格を必要とする専門職の実態です。
そんな中に迷わず飛び込み戦い続ける
専門資格者たちに敬意を表し、
我が同志、
ｱｰｷﾃｸﾄ安東へ「おめでとう」と感謝の一言。
※ｱｽﾞ･ｺﾝｽﾄﾗｸｼｮﾝの技術者は全員が有資格者です。
2013.12.19 milkuchen一級建築士事務所 二宮
